正しいかみ合わせときれいな歯並びは、健やかな心と身体の成長につながります。
出産準備として妊娠中から「赤ちゃんの歯」について知って、赤ちゃんの歯を健康に育てていきましょう。
産まれた赤ちゃんの歯の成長
生後半年頃から歯が生えはじめます。はじめに下の前歯2本、8ヵ月から11ヵ月頃に上の前歯2本、10ヵ月から12ヵ月頃になるとさらに前歯が生え揃います。そのころで8本くらいになります。1歳6ヵ月頃になると奥歯も生えはじめ12本へ。1歳8ヵ月頃には犬歯が生えて16本になり、2歳頃には奥歯が生え揃い20本になります。
※生える時期や順番には個人差があります。
乳歯の芽「歯胚」は、お腹の中に赤ちゃんがいるときに生まれ成長していきます。つまり、赤ちゃんの歯はマイナス1歳からつくられはじめるのです。産まれたときには歯はありませんが、生後6ヵ月頃に下の前歯から生えはじめ、2歳半から3歳頃にゆっくりと時間をかけながら全部の歯が生え揃っていきます。
むし歯になりやすい乳歯
生えてきたばかりの歯は弱く、数年かけて唾液中のカルシウムを取り入れ、徐々に強くなっていきます。また、乳歯はエナメル質の厚さが永久歯の1/2と薄く、神経が大きいのが特徴です。そのため、むし歯になりやすいので、日頃の観察が大切です。
乳歯のむし歯の特徴
・むし歯の進行は早いが、痛みを感じにくい
・歯と歯の間でむし歯は大きくなりやすい
・まだ歯が弱いので、むし歯が広がりやすい
歯みがきをはじめよう
乳児のとき
股の間に赤ちゃんの頭を入れ、赤ちゃんの上腕を太ももの下に固定します。
上の前歯は、上唇の裏のスジを引っかけないように人差し指でガードして磨きましょう。
奥歯は、人差し指で頬を膨らませて磨くと磨きやすいです。
授乳や離乳食後
綿棒か指に巻いたガーゼで歯をきれいにし、幼児用歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。
※歯ブラシを使うときは目を離さないでください
おやつの工夫
不規則な食習慣や甘い食べ物の摂取などは、むし歯の発生を誘発します。むし歯になりにくいおやつのポイントは次の4つ。できることから実践してみましょう!
①おやつの時間を決め、だらだら食べをしない
②砂糖を使わないおやつを心がける
③飲み物はお茶か水(母乳やミルクはOK)
④食後には歯みがきか、ブクブクうがい
こんなおやつは避けましょう
飴やグミ・・・だらだら食べになりやすい
ポテトチップスやチョコレート・・・お口の中に長く残りやすい
アイスクリームやジュース、ケーキ・・・噛まない
妊娠期から「赤ちゃんの歯科」を学ぶことで、慌てることなく赤ちゃんの健口と健康を育てていきたいですね。もちろんできるときから少しずつで結構です。ぜひ意識してみてくださいね。
当院では妊娠期のお母さんご自身の歯のご相談や、赤ちゃんの健診も承っております。
気兼ねなくご連絡、ご相談ください。スタッフ一同心よりお待ちいたしております。