①非常時も「お口のケア」が欠かせないワケ
災害が発生し、避難所や自宅での避難生活により普段通りの暮らしができなくなると、食事形態・内容の偏りや生活・睡眠リズムの乱れ、心身へのストレスなどが原因で、身体の不調が生じることがあります。
特にインフルエンザや気管支炎、風邪、肺炎などの呼吸器感染症が広がりやすいことが明らかになっています。
避難生活において、身体の中に菌やウイルスがなるべく入らないようにするためには、手指のこまめな消毒・マスク着用、そして歯みがき・うがいによる「お口のケア」が欠かせません。一人ひとりが自分の身を守りながら周りへの感染拡大を防ぐためにも、「お口のケア」をぜひ続けましょう。
②非常時にも「お口の清潔」を保つポイント
〇うがいの水は少量(ペットボトルキャップ1杯程)ずつ、数回に分けて行いましょう。
〇食後のお茶を代用することもおすすめ。
〇洗口剤を使うと殺菌効果が高まります。
〇水が不足しているときは歯磨き剤を使わずに、磨きます。
〇歯ブラシがないときは、ハンカチ、ガーゼ、タオル、ティッシュペーパーなどを指に巻き付け、歯の汚れを拭き取りましょう。
〇食事を良く噛んで食べたり、ガムを噛むなどして、唾液をたくさんだしましょう。
〇唾液腺マッサージやお口の体操も有効です。
③災害に対する備え~今すぐ準備~
【非常用持ち出し袋に入れておきたい口腔ケアグッズ】
〇歯ブラシ(使い慣れたタイプのもの)
〇歯間ブラシ、デンタルフロス
〇洗口剤、うがい薬
〇コップ(折りたためるタイプやフタ付きタイプも便利)
〇入れ歯ケース(支援物資でも届きにくいので入れ歯使用の方は是非!)
〇入れ歯安定剤・入れ歯洗浄剤・入れ歯ブラシ(入れ歯使用の方)
災害への備えリストは、インターネット上各種サイトに公開されていますので、それらを参考に、ぜひご自身の非常時持ち出し袋を確認しましょう。特に初めて使う物や普段使い慣れていない物は、平時のうちに使い方などを確認しておきましょう。
さらに最近は、都道府県や市区町村で独自の「防災アプリ」を公開しているところが増えています。皆さんがお住まいの自治体・学校や勤務地の自治体はいかがでしょう。ぜひ、確認してみてください。
地域の災害情報や、避難所の開設状況をリアルタイムに知ることができ、とても便利です。アプリなどでいざという時使いこなすためにも、ときどき確認し最新版に更新しておくこともお忘れなく。